原発現場からの手紙

 
友人の方から2通メールが届きました
もう言葉が出ません
 
福島原発所員の大槻路子様のメールを入手しましたので下記に転記しました。
こちらもよろしければお読みください。現場は文字通り決死の覚悟で対応してい
ます。私は非難などできません。
 
> 今日の朝方、発電所から避難させられ、福島の親戚の家で家族と合流しました
。とりあえず私は無事です。
>
> 「お前だけは安全な所へ…」と言われ、泣きながら企業さんの車で発電所をあ
とにしました。
>
> 本当にこのような事になってしまい、本当に申し訳ありません。
> 東電はすごく叩かれてる…、でも逃げずに、命懸けで作業を続けてるのも東電
です。どうか非難しないで下さい。
>
> 私も、東電の社員として、福島第二原発の所員として、昨日まで現場対応にも
参加していました。
>     
> 大津波警報で、夜中の3時、足元も見えないまま、死ぬ覚悟で海の目の前での
復旧作業…。

> 冷却機能のある機械は海側のため津波でやられてしまい、なんとか復旧
> しようとみんな必死でした。みんな疲労と戦いながら、足を引きずりながら作
業にあたっていました。
>
> 冷却機能を復旧できなければ、第二原発も、第一原発のような爆発が起きてい
たはずです。それを防いで、全号機を冷温停止させたのも東電です。

> 発電所を見捨てて逃げれば、こんな状況では済まされません。逃げずに立ち向

> っているんです。津波の影響は想像を遥かに超えていました。
> 地震だけであれば第一原発の爆発も起きなかったんです。みんな自分の命を顧
みず
> 停止する作業に全うしてます。

> 多々噂があるけど、避難勧告の圏外にいれば健康に影響ある程浴びる可能性は
低いです。
>
> 健康に影響がある程放射能を浴びるのは、発電所で頑張ってる作業員のみんな
です。殆ど寝ず、食わずで現場に行っています。噂に左右されず、避難勧告圏外
へ避難して、外気になるべく触れないようにして下さい。
>   
> 彼氏は、今もずっと発電所で夜勤を続けてます。今はただ皆の安全を祈るしか
できない…。
>
> 一番怖いのは、発電所で作業している皆です。逃げずにそれに立ち向かってい
るのは東電と関係企業さんです。家族との連絡がつかない人もたくさんいるけど
、現場へ向かい作業をしてます。それだけは忘れないで下さい。
>
> 一人でも多くの人に知って欲しい。悪用防止の為、コピーではなくURL公開
して下さい。発電所のみんなは逃げずに、今も戦っています。
>
> 住民の
> 皆様には不安な思いをさせて大変申し訳なく思っています。誹謗中傷も覚悟の
上で名前も載せます。
>
> 皆を守る為、自分の命と引き換えに今も作業をしている人がいます。
> こんな状況ですが、
> 自分の命を顧みず立ち向かっているみんなを見て、一緒に復旧作業に当たるこ
とができて、
> 東電社員であること、 福島第二原発所員であることを誇りに思います。
>
東京電力
福島第二原子力発電所
>  電気機器グループ
>  大槻 路子
 
 
 
もう一通届いています
 
皆様
 
高校の同窓生(現役時代は原子力関係の仕事に従事)が、彼の友人からのメッセージをメールして来ました。どうか皆さん、原子炉の制御回復に決死の覚悟で任務を遂行している方々に、この戦いの成功に、一人でも多くの方が祈ってくださることを願って、お知らせいたします。
 
 以下、原発の現場で働いているご家族からの依頼です。
 
皆さん!どうかお願いが有ります。みなさんからの祈りをお願いします。今、福島原発で命がけで我々の国この日本を、日本国民を、あなたを、あなたの家族を救う為に、懸命に仕事をしている人々がいます。どうか祈って下さい。作業が成功することを。
 
自衛隊特殊化学防護隊の隊員たちは志願者です。しかも年齢は55歳から上でもう子育ても終わったので思い残すことは無いと志願者となったようです。その様な志願者が50名。
 
時事通信社の記事が有ります。東電が全国の電力会社、協力企業に助けを求めました。志願者です。決死隊として原発の内部作業をする原発関係者のベテランを募ったのです。
 
中国電力原発勤務40年というある男性がこの作業は自分達のようなベテランがやるべきだ、自分は定年まで後一年であるし、子育ても終わったとして志願したそうです。ご家族は静かに思いを語る自分の夫であり、子供達の父親の決意に何も言えなかったそうです。その方の娘さんは、今までと違う父のもの静かな顔を初めて見たそうです。
 
原発での作業中は、放射線による被曝が有ります。国が定める限界被曝単位100ミリシーベルト。それが250ミリシーベルトになりました。何故なら彼らが望んだからです。100ミリシーベルトではすぐに時間が経ってしまい数分では作業が出来ないからです。だから彼らは国に250シーベルトに上げてくれと言いました。その為の自分たちへの被爆量は覚悟のうえです。そのお蔭で昨日、あと一歩で臨界点と言う所で臨界が止まりました。もし臨界点に達していたら私達は今、この時、この時間を過ごす事が出来なったかもしれません。半径300KM内、生物の生存率は限りなくセロに近かったんです。今この時間は彼らのお蔭なのです。お願いです。皆さん祈って下さい。作業が成功するように祈って下さい。みなさんの思いを送って下さい。
 
今日、放水作業が無事終わりました。明日の作業も成功するように・・・・隊員たちが無事であるように・・・・どうか祈ってください。どうかお願いします。そして家族、友人、仲間、一人でも多くの方々に知ってもらい祈って欲しいのでお伝え下さい。お願いします。


 
読んでいただいて有難うございました
明後日から日本に帰国します
5月初めに戻ります